都市景観と水面の描写を多く描く画家
抽象と具象の間にあるその描写は非常に革新的な表現となっている
アントニオ・サンニーノは1959年にナポリで生まれ。ヨーロッパ中のイタリアの巨匠たちの足跡をたど
って芸術を学ぶ。
ロンドンからローマまでの都市を描くが、彼が最初に興味を惹かれたのはマンハッタンである。マンハ
ッタンの幾何学的な背の高い建物から強いインスピレーションを受け、「鋭いストロークと中断、完成し
たものと未完成のもの」 とマンハッタンの街並みの事をアントニオは評している。
彼はカメラを使って、写真に最高の光、すべてが凍りつき時代を超越したように見えるその瞬間を捉え、
ブラシ、ヘラ、指で油を塗りながらアルミニウムに絵を描く。
作品に特有の微妙な輝きが得られるまで、絶えず絵の具を重ねたり剥がしたりを繰り返す。 最後に作
品を樹脂でコーティングして仕上げることにより、絵の表面に反射する要素が加わり、全体的なインパ
クトを高めている。
彼の作品は非常に人気があり、ヨーロッパ、アメリカ、日本で多くの高い評価を得ている。
