フランス画家 8人展
会期:2022年 11月3日(木)~11月22日(火)
会場:広尾プラザ2階(広尾明治屋2階)ギャラリーファインアーティスト
展示作家
ミッシェル・アンリ 油彩画50号大作からアンドレ・ブラジリエの水彩画並びにフランス工房より直輸入の版画5点
ピェール・ドートルローの作品、ジャン・ピェールカシニョールの大作版画、ベルナール・カトランのピンクのアネモネの版画、ポール・アイズピリの版画、ロジェ・ボナフェの希少の版画、ベルナール・ビッフェの銅版画遺作版画、
8人のフランス画家を展示致しております。
ご注意※
お昼時間12:00~13:00はギャラリー閉めております
2000年 油彩 50号
ルネッサンス以降エコール・ド・パリまでの絵画を見ていても、赤に赤を重ねてこのように美しく輝く絵を描く画家はいない。
ミッシェル・アンリは、ボザール(国立パリ高等美術学校)に入り、2人の教授についた。予科はナルボンヌ、本科はシャプラン・ミディという教授だ。ナルボンヌはデッサンで、シャプラン・ミディは色彩の大家だった。デッサンのナルボンヌのクラスでは、ベルナール・ビュッフェも同じクラスにいたが、彼はその後色彩を学ぶ事なく中退し、生涯シンプル化したデッサンで描き続けた。
シャプラン・ミディは、ミッシェル・アンリが”赤”を明るい色彩として描き、成功させているのを見て、アンリは私を超えたと言った。従来の色彩論で赤は暗い色彩に分類されるが、ミッシェル・アンリは赤を基調に明るく輝く絵画を描いたのだ。赤に赤を塗り重ね、美しいい色彩のハーモニーを奏でさせ、その色調だけで美しい形状も描き出す。
ルネッサンス以降の誰も成し遂げなかった偉業を彼は成功させた。ミッシェル・アンリは30種類もの国籍の違う赤系統の絵具を使用する。
赤はミッシェル・アンリにとって運命的な色彩であり、彼の天性の才能を輝かせる色なのだ。