『咲き誇る真紅の花束』
ミッシェル・アンリ
Michel Henry
ミッシェル・アンリは、1928年フランス、アングルに生まれ。パリ国立近代美術館他多くの美術館に作品が収蔵され、王宮や大統領官邸に展示されたフランス画壇の大堂を行く画家の一人として評価されております。
今回パリから直接届いたこの油彩画は、1980年代の代表作、赤いコクリコをモチーフにしたミッシェル・アンリらしい作品のひとつ。フランスの美術評論家は、(幸福の画家)と名付けたように、この「咲き誇る真紅の花束」は、フランス人らしい、色気のある赤とクリスチャンディオールのピンクが重なり合い、とても愛らしい作品だと感じました。まるで、花の色と花の香りが漂い重なり合う豊かな色彩感覚に魅了されてしまいます。花のもつ魅惑的な色を表現している作品でもあります。
フランス人は、男性でも色気があり、ムードがある。ミッシェル・アンリ氏も男性ですがとてもおしゃれで色気がある画家だと私はそう思っております。
作品だけを見ると男性が描いたと感じられないことがよくあり、えー男性アーティストですか?と驚くことが良くあります。
何しろこの作品は、ミッシェル・アンリらしい代表作品です。そして、光や色、そして構成力も素晴らしいと感じております。実力的にも1984年、レジオン・ドヌール勲章を受章。翌年1985年には、サロン・ドートンヌ会長となり、日本に初来日東京上野の国立博物館で作品展示し話題になった画家でもあります。
何度も来日をしており、毎年有名デパートで展示会を開催、日本でのミッシェル・アンリのコレクターを増やし続けております。
没後もミッシェル・アンリの作品は、広まりし続けております。この「咲き誇る真紅の花束」は、ミッシェル・アンリ氏の絶頂期のとても良い作品です。ミッシュル・アンリの真紅の色(赤)を実際に見るとミッシェル・アンリ氏の素晴らしい色彩に目を奪われることでしょう。ぜひ実物をご覧いただければ幸いです。
パリオリンピックに合わせて、今回は、フランス最後の巨匠ミッシェル・アンリ氏の 作品を一押しとしてご紹介致します。
ギャラリーファインアーティスト オーナー 江尻文子